香りと旅して

社員コラム

新しさと歴史が混在するロンドンを訪れて

5月末、会社の海外研修として、イギリス・ロンドン、フランス・パリに行かせていただく機会がありました。行く度に発見があり、でも伝統と趣のある風景に懐かしさを感じられるロンドンのエピソードをご紹介します。

1.イギリスのアート事情とヴィクトリア&アルバート博物館

海外旅行大好きな企画部Oです。私がロンドンを訪れるのは8年振り3度目。
イギリスに行って素敵だなと思うことの1つに、「ほとんどのミュージアムに無料で入れる」ことがあります。

18~19世紀にかけてのイギリスでは、他のヨーロッパ諸国に文化的な後れを取らないようにするため、国民の文化力向上を目指し、階級に関係なく平等に価値ある美術品や科学などに触れる機会を持つべきという考えのもと美術館や博物館が無料化されたそうです。それが今でも続き、その恩恵を外国人観光客までもが受けられるのは、本当にありがたく嬉しい政策です。

今回の滞在期間中には、ヴィクトリア&アルバート博物館、ナショナル・ギャラリー、テート・モダンの3つのミュージアムに訪れました。(もちろん全て無料!)

友人からオススメされたことはあったものの、今回が初訪問だったヴィクトリア&アルバート博物館が、3つの中で一番印象に残っています。

まず、建物がとても素敵。170年ほど前に建てられたルネサンス様式の建物は他のロンドンの建造物に比べると新しいとも言えそうですが、伝統様式の構造、展示室によって変わる壁面や天井の色・装飾、各所に施された繊細なレリーフがとても美しく、建物自体が芸術作品のようでした。

現代美術や各国の古美術、工芸、デザインなどが展示されている中で、特に印象的だったのが、16世紀~18世紀のイギリスに関する展示空間。

その展示室に入った時の、どこか懐かしさを感じるような香りと、温度・湿度さえ他の部屋と違ったのではないかと思うくらいの空気感を強く記憶しています。

数百年前の家具やオブジェが展示されていたのですが、木や布から醸し出される時を経た独特の香りが漂っていたのか…。

2.ガーデニングが好きなイギリスならでは?の店舗装飾

8年前に訪れた際には絶対にこんなになかった、店舗のフラワーデコレーション!今回本当にたくさん見ました。(パリにも少しありましたが、断然ロンドンの方が多い。)

帰国後に調べてみたところ、5~6年ほど前から人気のようです。

窓際にお花が飾られているのはヨーロッパではよく見る光景ですが、店舗で扉を囲むようにデコレーションされているのは、とても華やかで目を引きました。

日本だったらこんな装飾は浮いてしまうのだろうけど、それが違和感なく馴染んでしまう素敵な街並みは、歩くだけで本当に気分が良くなります。

3.バッキンガム宮殿での「衛兵交代式」

バッキンガム宮殿を訪れた際、偶然「衛兵交代式」のタイミングに居合わせ、宮殿横にあるウエリントン兵舎で準備や練習をしている衛兵さんたちを見ることができました。

あくまで研修で訪れている私たちは、交代式すべてを見ることなく立ち去りましたが、練習風景や宮殿に向かって行進していく衛兵さんたちの姿を見て、イギリス王室の歴史と権威を肌で感じました。

4.世界情勢が表れた空模様

イギリス行きの飛行機は、ロシア迂回ルートのためにアメリカ方面から向かい、北極圏を通過。空から見る広大な流氷という、なんとも貴重な風景を見ることができました…!

前の席に座っていた後輩Kちゃん(海外に行くのが初めて!)は、機内に外光がなるべく入らないようブランケットを頭から被り、シェードも全開にできないので隙間から、写真や動画をたくさん撮りながら流氷をずっと眺めていて、後々、あの景色はすごかったね!!と感動を分かち合いました。笑

コロナになってからは海外に行けておらず、久しぶりの渡航でした。
海外の素敵な景色や異文化に触れ、新たな気付きや発見がありとても刺激を受けました。また、日本人ならではの繊細さや気遣いが日常に溢れていることを再認識し、日本の良いところを改めて思い知る機会にもなりました。

今回は会社から特別な機会をいただくことができましたが、今後、個人的にも色々な国を訪れていきたいと思います。

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