香りと旅して

香りと旅して

老舗コーヒー器具メーカーがつくる新感覚アロマディフューザー

コーヒー器具メーカーとして世界的にも有名な「HARIO」。そのHARIOグループさんが今回、新感覚のアロマディフューザー「ローリングアロマボール」を発売。HARIOさんならではの「こだわり」が詰まった一品をご紹介します。

ハリオ商事が手がける新感覚アロマディフューザー

新商品「ローリングアロマボール」

HARIO(ハリオ)といえば、コーヒー器具メーカーとして世界的にも知られている、国内屈指の老舗メーカー。1921年の創業当時から耐熱ガラスを国内で生産。日本で唯一、耐熱ガラス工場を保有していて、コーヒー器具や調理器具、ビーカー・フラスコなどの理化学品にペット用品まで、さまざまな製品を世に送り出してきました。

そんなHARIOグループで新規事業を立ち上げているハリオ商事さんが、新感覚アロマディフューザー「rolling aroma ball(ローリングアロマボール)」を発売したということで、コーヒー好き&香りものに目がない編集部も興味津々!
日本橋にあるハリオ商事さんまでお話を伺ってきましたよ。

取材をお受けいただいたマーケティング部の方々

受付にはコーヒー器具や耐熱ガラス製品、ペットアイテムなどHARIOさんを代表する商品がずらり!豊富なアイテム数と、その歴史に改めて触れることができます。

さっそく、アロマの商品を出すようになったきっかけからお聞きしました。

「アロマオイルとガラスの相性が良くいろんな形で展開できるのでは、と社員の声からアロマ商品の開発が始まりました。コーヒーの香りにはリラックス効果があるので、アロマの商品でも同じように皆さんに癒しをお届けできたらと思っています。」

さすが、世界のコーヒー器具メーカー。やはり“コーヒー”からアイディアが生まれたのですね。

「風通しの良い社風で、普段の会話から商品開発の種が出てきたりもするんです。コミュニケーションは意識しているところかもしれませんね。」

こちらは最初に手掛けたという木のデスクアロマシリーズ「アロマ芳香器 木のお家」。
ガラス管のなかにアロマオイルを入れて香りを楽しむディフューザーで、インテリアとして飾りたくなるようなかわいらしさが人気となり、ギフトにも好評だといいます。

新商品の「ローリングアロマボール」とは

そして次に誕生したアロマ商品が、今回ご紹介する「rolling aroma ball(ローリングアロマボール)」。
こちらもパーソナルな空間で楽しめるアロマディフューザーです。

<使い方>
1. 木のボールにお好みのアロマオイルを数滴垂らす
2.容器を軽く傾けボールを左右に転がし、オイルをボールに均等に浸透させ、香りと音を楽しむ
3.香りが薄らいできたら、再びボールを転がし香りを立たせる

アロマアイテムというとリードディフューザーやルームミストなどが一般的かと思いますが、これは一風変わったアイテムですね。

「そうですね。スティック型のディフューザーですと、ある程度使っていくと香りの広がりが起きにくかったり、スティックの上下を変える際には液で手が汚れてしまったりという点がありました。
こちらのローリングアロマボールは、木製のボールにアロマオイルを垂らしてご使用いただくのですが、オイルで濡れている面を表に出すことで香りが広がるようになっています。
ボールを転がす際にでる“音”と“香り”の癒し効果をお楽しみいただけるアイテムです。」

実際に手にとって器を左右に傾けてみると、ボールの転がる高めのコロコロとした音は、なんとも耳に心地よい涼やかな感覚。
転がすたびに空気もふんわり動くので、香りをより感じることができ、まさに“音”と“香り”で癒しの時間を過ごすことができそうです。

陶器の器も手にしっとりと馴染み、高級感のある風合い。
色は柔らかな印象のストーンベージュと、落ち着きのあるモスグリーンの2色展開。どちらにしようか悩むのも、楽しい時間ですよね。
どんなインテリアにも合いそうなシンプルさと、それでいておしゃれな空間を演出してくれそうな存在感もたっぷり。電源も要らず、サイズもコンパクトなので、置き場所に困らないのもうれしいポイントです。

HARIOならではの “ものづくり”

「HARIOにはV60というドリッパーがあるのですが、ローリングアロマボールにもその磁器と同じ有田焼を用いています。質の良い“うちならでは” の商品を作ることができたと思います。」

V60というのはHARIOのコーヒードリッパーのモデル名。円すい形のドリッパーのVの字の角度が60°ということから「V60」という名前がついていて、コーヒー初心者から世界的なバリスタまで、多くの愛用者がいる名品です。
そのV60ドリッパーと同じ器のアロマディフューザーと聞いたら、コーヒー通の間でも話題になりそうですね。

そして、この左右にある半円ほどの小さな突起にも秘密がありました。

「器に残ったアロマオイルは、この左右にある小さなくぼみに溜まるようにデザインされています。ボールを端まで行かせないようにすることで溜まったオイルに当たらず、オイルを多めに入れても液体が飛び散らないようにしているんです。」

なるほど!もののデザインって、とかく見た目だけのものになりがちですが、こうして機能も兼ね備えていることを知ると、より愛着がわいたり、“だれかに教えたくなる”一品になりますね。

パッケージも高級チョコレートを思わせるようなしっかりとした作りで、そのままギフトとして贈れる仕様に。持ち運びの時にボールの音が気にならないよう、内側の作りにも工夫が施されています。

勉強をがんばっている人には集中力の高まるアロマオイルと一緒にプレゼントにするなど「おすすめの香り」とセットで贈るのも◎。インテリアや雑貨好きの人にもよろこばれるギフトになりそうです。

おすすめの使用シーン

ローリングアロマボールのおすすめの使用シーンをお聞きしました。

①ベッド周り
おやすみ前にアロマをつかってリラックス。睡眠時にベッドサイドに置けば、心地よい眠りをサポートします。

②デスク周り
仕事や勉強など集中力を高めたい時に。または合間のリフレッシュタイムにも。

③車内
芳香剤とは違う、自然な香りで車内をリラックス空間に。

香りと音、さらにインテリアにもなる上品な佇まい。いつもの空間にそっと“癒し”をプラスしてくれます。

編集部的・おすすめアロマ

香り好き編集部が、シーン別におすすめのアロマをご紹介。ご使用の際の参考にしてみてくださいね。

< 気持ちよく眠りにつきたいときに>
ラベンダー、スイートオレンジ、ローズ、イランイラン

<勉強や仕事など集中力を高めたい時に>
ローズマリー、グレープフルーツ、ペパーミント、スイートオレンジ

< 気持ちを落ち着かせたりリフレッシュしたい時に>
ジュニパーベリー、ベルガモット、ラベンダー、レモン

その他、右のボールにはスイートオレンジ、真ん中のボールにはラベンダーなど、香りのブレンドをするのも楽しそう。木のボールは別売りがあるので、香りごとにボールを使い分けるのもおすすめです。

ちなみにこのボールに使用されているのはブナの木。ブナはヒノキのように木自体の香りが強くないので、アロマを引き立たせてくれるのだそう。オイルが木に染み込んでいく様子も、見ていて癒されます。

今後もアロマで“癒し”をお届けしたい

今回ご紹介したローリングアロマボールは、小さなアイテムの中にもHARIOさんらしい工夫や配慮が見える素敵な一品でした。
最後に、今後チャレンジしてみたいアロマ商品についてお聞きしました。

「ローリングアロマボールは大きさやカラーバリエーションを増やして、シリーズ展開ができたらと考えています。
ほかにも電気を使わないタイプのアロマ商品は、今後も作っていきたいですね。木の温もりや癒しをこれからもお届けしていきたいです。」

日々の忙しさや長引くリモートワークなど、毎日の暮らしの中で「癒し」を求めている人も多いはず。これからのハリオ商事さんのアロマ商品がとても楽しみです!
ハリオ商事さん、この度は取材をお引き受けいただきましてありがとうございました。

株式会社ハリオ商事
HARIO NETSHOP

TO TOPTOPに戻る