【高知県】四万十川を望むホテルと満天の星空
ゆずの取材で高知県を訪れた香り編集部。
宿泊先のホテルの食事や、満天の星空が楽しめる天体観望会など、体験してきた素敵な高知旅をご紹介します。
1.四万十川を望む「ホテル星羅四万十」と天然うなぎ
今回の旅のお宿は「ホテル星羅(せいら)四万十」さん。
こちらのホテルは高知空港から車で約2時間半と、なかなかの距離にあるのですが、ここに決めた理由は、『四万十川を間近に見られること』と『天文台で星が見られること』。
さて、どんな体験が待っているのでしょうか。
ホテル星羅四万十さんはその名の通り、四万十川が目の前に広がり、少し高台に位置しているため、お部屋からの景色も抜群。
荷物を置いたら、さっそくお宿のお楽しみの夕食へと向かいます。
「高知に行ったら、天然うなぎを食べておいで」
と、編集長から言われていた(!)ので、心置きなく「うなぎ」をオーダー♪
2022年の今年はなんと「天然うなぎの当たり年」とのこと。
梅雨が短く、気温・水温が高くなってエサが豊富になり、うなぎの肉付きが良くなったそう。そんな当たり年に、四万十川の天然うなぎが食べられるなんて!
こちらがホテルのレストランの「四万十天然うな重」。
蓋を開けると、食欲をそそるタレの香りとその豪華さに思わず「うわー」と声が出てしまいます。
関東では蒸してから焼くのが一般的ですが、こちらではそのまま焼くため、しっかりとした身と弾力のある歯応えが楽しめます。
箸で簡単に切れないほど引き締まった身は「これが本物のうなぎぜよ」と挑まれているかのよう。
鼻に抜ける香ばしいタレの香りも、タレの染みたご飯もこれまた最高です。
香りを巡る旅をしているわたしたちですが、草木や柑橘などの「フレグランス」はもちろんのこと、この香ばしいお醤油や甘いお砂糖の香りもまた日本の良き香りの一つ。
ああ、美味しい。
編集長ありがとう。
心の中で編集長に手を合わせながら、大ぶりうなぎを堪能します。
磯の香りが楽しめる青さのりの天ぷらや、天然鮎の塩焼きも、全てここ四万十川産。
この他にも「四万十御膳」「土佐膳」などのセットものや一品料理もあり、高知・四万十の食を存分に楽しむことができます。
数に限りがあるメニューもあるそうなので、事前に予約しておくと安心です。
2.満点の星空と流れ星!「天体観望会」
ホテル星羅四万十では、裏手にある「四万十天文台」での天体観望会も主催しています。
夜20時。
観望会を予約した宿泊客の皆さんと一緒に、天文台へといざ出発。
ロビーを出て空を見上げてみると、数えられるほどの星しか見えず、少々がっかり。
昼間も曇っていたし、あまり星が見えないかも、と不安な気持ちのまま小高い丘を登っていくこと数分。小さな天文台に到着します。
手持ちの懐中電灯を消し、徐々に暗闇に目が慣れてくると、
これが見たかった!
満天の星空!
「ホテル周りの少しの街灯でも、この星空が見えなくなってしまうんです。この少しの移動距離でのドラマチックな展開に、皆さん驚かれるんですよ」
と天文台アテンダントの谷さん。
「天地の川をつなぐ天文台」のキャッチコピーの通り、周囲を流れる大河・四万十川と、星空を流れる天の川の両方を体感することができるこの観望会は、年に1,000人もの人が訪れるのだそう。
このダイナミックな自然と、10人も入ればいっぱいになるような小さな天文台。
なんとも神秘的で、贅沢な気分を味わうことができます。
大きく輝く星や、星座の名前など、谷さんのガイドを聞きながら野外での観察をしたあとは、天文台の中へ。
望遠鏡の中には可愛らしい輪っかをつけた土星の姿がくっきりと見え、
「かわいい!」
「シールみたい!」
と参加者それぞれが感想を言い合い、なんとも和やかな雰囲気。
隣にいる人の顔も見えないほどの真っ暗闇ですが、星を見るという感動を共有することで、参加者同士、自然と一体感が生まれます。
そしてアテンドの谷さんの解説もとってもユニーク。
星までの距離をお金に例えてくれたり、今見ている星は何時代の星ですよ、など素人にも分かりやすく教えてくれます。
そしてなんと流れ星にも遭遇!
「あー!」
流れ星を見つけた人が口々にそう言うと、
「お願い事は、あーですね」
とすかさずツッコミを入れる谷さん。
終始和やかで、笑いが絶えない観望会も1時間ほどでお開きになりました。
満天の星空と、星の魅力をチャーミングな語り口で解説してくれる谷さんの天体観望会。
お一人でも、お子様と一緒でも楽しめるので、ホテルに宿泊の際にはぜひ参加してみてくださいね。
天文台の他にも、ホテルの周辺ではカヌーやラフティング、屋形船などのアクティビティーが充実しています。
ホテルを拠点に、四万十川を遊び尽くすのもいいですね。
3.最後の清流「四万十川」と絶景スポット「岩間沈下橋」
翌日は、テレビやポスターなどにもよく登場する、四万十川の有名なフォトスポット「岩間沈下橋」へ。
「沈下橋(ちんかばし)」とは、川が増水した時にあえて沈ませる橋のことで、増水時に流木などが引っかからないように、欄干(柵)がありません。
岩間沈下橋は全長120m。
普通車の通行も可能なのですが、ガードレールがないからやっぱり怖い!わたしたちは車で通ることは諦め、歩いて散策することにしました。
あいにくの曇り空と、山間に流れ込んでくる霧とで、あまりいい写真が撮れなくて残念!晴れた青空の元ではどれだけ美しい景色が広がっていたでしょうか。
川の水は見渡す限り透き通っていて、「日本最後の清流」と言われているのも納得です。
辺りはとても静かで、聞こえてくるのはチーチーという小さな鳥の鳴き声だけ。
大自然の中の清々しい空気に、思わず両手を広げて深呼吸。
この四万十川流域には47もの沈下橋があり、四万十川ならではの雄大な景色を楽しむことができます。高知に旅行の際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。
高知の自然と、土地の食をたっぷりと満喫できた今回の香り旅。
次回の旅はどこになるでしょうか。お楽しみに!
<今回お世話になったところ>
「ホテル星羅四万十川」
高知県四万十市西土佐用井1100
0880-52-2225
https://www.seirashimanto.com
「四万十天文台」
高知県四万十市西土佐用井1100
0880-52-2225
http://www.shimantostar.com
「岩間沈下橋」
高知県四万十市西土佐岩間