香りと旅して

香りと旅して

【高知県】こじゃんとうまい!食と土産をご紹介

ゆずの取材で高知県を訪れた香り編集部。
カツオのたたきにゆず、生姜。高知県の美味しいものをたっぷりご紹介します!

1.高知の食を満喫!「ひろめ市場」

まず初めに向かったのは、高知空港から車で30分ほどの場所にある「ひろめ市場」。

高知ならではの「食」を味わうことができる有名どころで、館内には60店舗ほどの飲食店や土産物屋が軒を連ねています。

館内に入ってすぐ、美味しいものが食べられる予感がします。
このサイズは高知ならでは
どれも美味しそう。お腹が鳴ります。

ひろめ市場では、好きなお惣菜や飲み物を買って、広場の席でいただくというラフなスタイル。

どの店先にも美味しそうな海の幸から、おつまみにぴったりの揚げ物など、目移りしてしまうほどの品揃えです。

カツオに鯨にウツボなど、高知ならではの食材がずらり。
どれも「酒のあて」にちょうど良いサイズ感です。
味わいのあるメニューも見どころ

私たちが着いたのはお昼前でしたが、すでに空になったジョッキがあちこちのテーブルに。
さすが「昼間から堂々と呑める」と言われるひろめ市場です。

カツオの藁焼き実演が見られるお店には長蛇の列。
藁をどんどん継ぎ足して、一気に焼き上げていく。
藁焼きが見られる広場には、若者から年配の方まで多くの人で賑わう。

「どろめ」や「のれそれ」など、聞き馴染みのない食材に、高まる旅感。
さっそく私たちも周りに習って、気になるお料理を買い集めてくることに。

高知に行ったら食べた方がいい!と聞いていた「はらんぼ」。

まず初めに買い求めたのは、カツオの「はらんぼ」。
はらんぼとはカツオの腹身のことで、一匹のカツオから少量しか取れない希少な部位。

カツオ特有の苦味はなく、しっかりとした身と良質な脂も感じられる旨味たっぷりの一品!
さっぱりとしたポン酢と、辛味のある生のニンニクスライスがまたいい仕事をしていて、これは美味しい。箸が止まりません。

なかなかお目にかかれない「ウツボ」も、高知ではポピュラーな食材。

こちらも初めて食べる「ウツボ」。
弾力があって、あのお顔に似合わず淡白で優しいお味です。

どろめ(生しらす)はわずかな苦味が鼻に抜けて、大人な味わい。
ぶりの卵は煮付けか、甘みがあってこれまた美味しい。

運転があるのでノンアルコールのビールとともにいただいてきましたが、それでも十分にその雰囲気を味わうことができるひろめ市場。

時間が経つにつれて、どんどん賑わいを見せる館内は、観光客グループから地元の方など、さまざまな年代の方で席が埋まっていきます。

お昼の12時。楽しげなグループにお邪魔してパチリ。これからまた注文するところだそう。
少し離れた通路の席には、地元の方でしょうか。慣れた様子でゆっくりお酒を楽しんで。

2.とにかく楽しい高知のお土産

飲食だけでなく、お土産物が充実しているのもひろめ市場の魅力。

真空パックされたカツオに色々な味付けの芋けんぴ、ゆずを使った調味料やお馴染みミレーのビスケットなどなど。

まだ観光もしていないのに、お土産選びに夢中になってしまう編集部。
あれよあれよという間に、手持ちのリュックがパンパンになっていきます。

高知色満載のお土産物たち。
出来立ての芋けんぴは甘く香ばしい香り。
これもいい!
これも欲しい!

高知のお土産のすごいところは、種類の豊富さもさる事ながら、どれも本当に美味しそうなこと。
なんとかクッキーとかなんとか饅頭とか、普通のお菓子になんて逃げていない。
特産品をしっかりアピールしたお土産物は、どれも「高知の美味しいものはこれだよ!」と言っているかのような自信を感じます。

これだけ「食」自慢の観光地もなかなかないのでは、などと考えながら、お店ごとにレジに並ぶ私たち。

やばい。
まだ来たばかりなのに、帰りの荷物が恐ろしい。

高知の特産が詰まった本格派ジンジャーエール。
辛口タイプは生姜を30%も使用!

こちらの土佐山産生姜とゆずを使ったジンジャーエールもヒット!
辛口とマイルド、ゆずスカッシュの3種類があり、さっそく全種類をお買い上げ。
辛口は生姜もゆずもしっかり感じられる味で、ピリッとする生姜特有の辛みは、一般的なジンジャーエールとは全くの別物。体が温まってきそうなほど、本格的な辛さです。
ゆずスカッシュも、ゆずの香りが口いっぱいに広がり、「体に良いものを飲んでいる」といった感覚。パッケージもおしゃれで、お土産におすすめの一品です。

まだまだ続くお土産ショッピング。ご当地ドリンクもかわいい。
「龍馬」と描かれたおちょこを発見。よく見ると…?

こちらの穴の空いたおちょこは「可杯(べくはい)」と言って、土佐のお座敷遊びに使われていたそう。
穴を塞いで持ち、お酒を飲み干さないと下に置けないという、お酒好き高知ならではのアイテム。
もちろんこちらもお買い上げです。

目に入るもの全てに好奇心がくすぐられる、とにかく楽しい高知のお土産物選び。
終始お財布も緩みっぱなしでした。

皆さまも高知に行かれる際には、ぜひ大きめのスーツケースでどうぞ。

3.これぞ本場の味!カツオの藁焼き体験

船の形をした建物が目印。

次に向かったのは、ひろめ市場からほど近い「土佐タタキ道場」。

こちらではカツオの藁焼き体験ができるとあって、かなりの賑わいを見せていました。
藁焼き体験付きのタタキ定食は、お値段1,600円とリーズナブル。
さっそく列に並びます。

お米を収穫した後の藁を使用。
自分で選んだカツオでいざ!
藁を何度も継ぎ足し、火力をあげて一気に焼き上げる。
他のお客さんと一緒に。

藁を継ぎ足すたびに炎が背丈ほどの高さになり、串を持っている手や顔も熱くなるほど!
火と煙に包まれて、カツオの表面がだんだんと黒くなっていきます。

「回しちゃだめだよー」
「はい、じゃあ裏返してー」

裏表焼くのにおよそ1、2分。
お店の方の号令であっという間に焼き上げられると、すぐに切り分けられ、流れるように定食皿へと盛り付けられていきます。

断面も美しい!
スライスしたニンニクやミョウガなど薬味がたくさん。
ひと口でいけるのかと思うほど、分厚い一切れ。

分厚く切り分けられたカツオは、均等に焼き色が入っていて、ふんわり香ばしい香りが食欲をそそります。
こちらでは塩で食べるのが一般的とのことで、塩と薬味とでいただいてみると、さすが出来立て!口いっぱいにカツオの旨味が広がり、鼻に抜ける香りはなんとも言えない幸せの香り!

しばし無言になって、本場のカツオを堪能する私たち。

そもそも、カツオはなぜ「藁焼き」にするのか?「たたき」とはなんぞや?
店内の張り紙によると、

「鰹(カツオ)はその昔は高価な魚で、時の殿様は庶民に鰹の刺身を食べることを禁止しました。所が知恵者が表面を火であぶって中身は生で焼き魚と偽って食べた所、絶妙の旨さだったそうです。後にネギやにんにく等、薬味をのせて食べるようになったという一説」

とのこと。
なるほど、庶民の知恵が生んだ食べ方だったのですね。

藁で焼く理由としては、藁には少量の油分が含まれるため火力が上がり、表面だけを一気に焼くことでカツオの旨味を閉じ込めることができること。また、藁特有の香りの良さも理由の一つのようです。

ひっきりなしに体験に訪れる人たち。

では「たたき」とはなんなのか。

農林水産省のHPによると、その名の通り「叩く」を意味するそうで、調理の際に塩やタレをかけて叩いて味を馴染ませたことに由来するといわれているのだそう。

叩くことでカツオ特有の生臭さも軽減されるそうで、保存技術のない時代、船上で鮮度が落ちたカツオを食べるために、「たたき」という料理法が発展したともいわれているとか。

普段何気なく食べていた「カツオのたたき」。本場に来るとその歴史まで気になってくるのが、旅の醍醐味の一つ、ですね。

高知の「食」をご紹介できたところで、次は高知のお宿と絶景編に続きます。
お楽しみに!

<今回お世話になったところ>
「ひろめ市場」
高知県高知市帯屋町2-3-1
088-822-5287
https://hirome.co.jp/

「土佐タタキ道場」かつお船
高知県高知市仁井田201-2
0120-119213
https://www.tataki.co.jp/

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