香りと旅して

香りと旅して

【青森】五感で堪能!編集部が行く秋の青森縦断旅(後編)

青森県を訪れている香り旅編集部。旅の舞台を北へと移し、向かった先は本州最北端の下北半島。後編では、津軽海峡を望む大間エリアをご紹介します。

本州最先端!大間崎とアットホームな民宿「海峡荘」

青森ヒバの取材を終えた編集部は、本日のお宿へ。せっかく青森に来たのだから。と、予約したのは、本州最北端の宿「海峡荘」さん。

宿に着いた頃にはあたりはもう真っ暗。
周囲の景色を確認することはできませんでしたが、潮の混じった海風の匂いで海がすぐそこにあるんだな、と瞬時に感じることができました。

昔ながらの和風の内装は、なんだかホッと落ち着く雰囲気。
宿の方にご挨拶を済ませ、案内されたのは「さざえの間」。

なんだか合宿みたい!!!

と、何故だかテンションがあがるアラサー・アラフォー女子。これも旅の醍醐味です。

お夕飯まで少し時間があったので、今日の取材を振り返ったりパソコン作業をしたり。
高まる気持ちを堪えつつ、しっかりと仕事も進めます。

小一時間経ったところでようやく夕食タイム!

夕食会場も総畳の長テーブルを宿泊者全員で囲むスタイル。
これまた合宿のよう…。

着席するや否や、テーブルの上にはひとり分がどこまでかわからないほどずらっと並んだお料理たちが私たちを待っていました。

どれも主役級のおかずたちに目移りしっぱなしの私たちと、宿泊者のみなさん。
まずは思い思いに撮影タイム。

「大間のまぐろの水揚げは今が旬です。今日のまぐろは全て今朝大間港にあがった生まぐろを使っています。」中居さんの説明に、一同揃って小さな拍手。

ドヒャ〜!夢にまで見た大間の生まぐろ!!

編集部の心の中は、小躍り状態。

サシの綺麗なマグロの刺身3種

「黒いダイヤ」と呼ばれる津軽海峡のクロマグロ(通称:本マグロ)。特に大間町で水揚げされた天然本マグロは最高級品。「大間まぐろ」というブランドネームで全国に知れ渡っています。

そんな貴重な食材を堪能できるなんて…。編集長に感謝感謝です。

食事の様子は割愛しますが、すべて頬が落ちるほど美味しかったのは写真からお察しいただけると思います。

新鮮な津軽海峡の海の幸に中居さんたちによる心のこもった手料理、この日出会った宿泊者のみなさんのおかげでとても楽しい時間となりました。
夕食を終え、はち切れそうなお腹を抱え向かった先は大浴場。
といっても、1組ずつ交代制で入るアットホームなお風呂です。

ガラガラと扉を引いて中へ入ると…

この渋さがたまらない!

情緒ある渋い浴室。
実はこの浴室は、浴槽、すのこ、手桶も含めて総ヒバ造りになっています。創設当初から総ヒバ造りにこだわり、13年前に作り替えた2代目なのだそう。

「訪れたお客様に大間を心ゆくまで楽しんでもらいたい」とのオーナーさんの想いが込められています。ヒバ風呂で心も体も癒された編集部。しっかり寝て明日の散策に備えます。

秋の津軽海峡

出張最終日。

カメラを片手に朝の津軽海峡を散策します。
宿の目の前には、広大な津軽海峡。潮っぽさが混じった海風がビュービューと吹いて肌寒い。一生懸命飛んでいたカモメも寒さのあまり羽を畳んで休憩しています。

天気がよければ北海道函館市まできれいに見えるそうですが、この日は生憎の曇天。
堤防に沿って作られた広場に、本州最北端のモニュメントと大間ならではの面白い像を発見。

本州最北端のシンボル
ひときわ目立つ黒マグロ

右に見えるのは、巨大マグロを一本釣りしようと奮闘する漁師の腕なんだとか。

よーく見るとマグロの口には仕掛けが引っかかっています。

芸が細かい!!

まぐろの目のふちは青いのか…と考え込む私

このモニュメント、釣り好き編集長曰く、「釣り人にとっての憧れの場所」なんだそう。ダイビングがメインの私ですらテンションが上がったので、釣りマニアにとっては聖地なんだろうか。

海峡荘からしばらく歩いたところには「大間観光土産センター」があり、朝9:00ごろからオープンしています。お土産に目が無い編集部。マグロだらけの土産センターに1時間近く滞在し、お土産を購入。

あぁ、またスーツケースが閉まらなくなる…。

そんなことを思いながら、朝散歩を終えるのでした。

吸い込まれるように入り口へ

津軽海峡フェリー/大間港

予想外の土砂降りに見舞われ、大間ドライブを断念。帰路へつくために向かった先は、津軽海峡フェリー。大間から本州へ帰るには、この船で北海道函館に渡る必要があります。

大間〜函館間を結ぶ津軽海峡フェリーは、観光客はもちろん地元の人たちにとってもなくてはならない移動手段。

海峡荘の女将さんも通院の手段として月に何回かこのフェリーを利用して函館に行っているそう。

大きなマグロがお出迎え

いざ船内へ入ると、思い描いていたフェリーとは違った景色が広がっていました。

スタンダード席は、決まった座席はなく御座敷スタイル。靴を脱いで上がります。

私たちは真っ先に窓際の特等席をゲット。

後から乗ってきた方たちは、地元の方なのか乗り慣れた様子で上がるとすかさず仮眠タイム。みなさんは特に窓の外を気にすることもなく次々と寝転がっていきます。

約1時間半の船旅。
海洋生物が何か見えやしないかと、窓に張り付いて外を眺める大人たち。

マグロって海面を泳いだりするのかな。そもそも早くて見えないんじゃ…?

そんなことを話しながら出張を振り返っていきます。
私たちが乗船した津軽海峡フェリー「大函丸」は、スタンダード席の他、マグロの形をした長テーブルのあるフリースペースや赤ちゃんルーム、女性専用のレディースルーム、わんこと乗れるドッグルームが完備されています。

また、自家用車も船に載せて渡ることができるので、公共交通機関として利用されています。

散策中にデッキへ上がれる階段を発見!
生憎の天候でしたが、カメラを持って海風を感じに出てみます。

遠くには大きなコンテナ船が。津軽海峡を通過し、海外へ向かうのでしょうか。

船の設備は全てが大きい!オレンジ色のは小型の船のよう。救助用なのかな。
時折、ブオーっと煙をはきながら船は函館に向けてどんどんと進んでいきます。

全身で雨を浴びつつ、津軽海峡の海を堪能。

あっという間の船旅を終えた編集部は、土砂降りの中函館空港へ向けて移動。
3日間の出張を終えたのでした。

今回お世話になったところ
民宿 海峡荘
青森県下北郡大間町大間字大間平17-734
HP

津軽海峡フェリー
HP

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