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美肌や体質改善に!ヒノキパウダーに包まれる「発酵温浴」体験

ヒノキパウダーや米ぬかを発酵させた「発酵熱」を利用する、いま話題の「発酵温浴」。冷え対策はもちろん、美肌や体質改善など、女性にうれしいメリットがたくさん!全身ポカポカ&じんわり発汗で夜もぐっすり!香り旅編集部が体験レポートをお届けします。

1.ヒノキ×発酵のチカラを使った「発酵温浴」

寒さが一段と厳しくなる12月。香り旅編集部でも、特に「冷え」に悩まされているわたしと相方。朝はPCを打つ指先も動きません!
なにか冷えに効くものはないかと調べていると、「ヒノキを使った発酵温浴がある」という情報をゲット。ヒノキの香りを感じながら温浴体験なんて、これは気持ち良さそう♪
ということで、さっそく体験取材に行ってきました!

発酵温浴nifu 吉祥寺店

こちらは今回取材を引き受けてくださった「発酵温浴nifu」さん。
「脱力」をテーマに掲げ、女性の美と健康に寄り添うサービスを提供する、女性専用の温浴サロンです。

フロアに上がると、独特の香りがお出迎え。これは「発酵」の香り……?
森林浴のような、いわゆる「ヒノキの香り」を想像していましたが、思ってもみない香りにドキドキ。これはなんだか面白そう!
わくわくの「発酵温浴」体験、詳しくレポートしていきますよー。

2.カウンセリング、入浴準備へ

受付を済ませると、体調で気になるところはあるか、のぼせやすいかなど、丁寧なカウンセリングが始まります。
「体質改善」や「美肌」などさまざまなメニューがある中、体の冷えや疲れが気になるわたしは「疲労解消入浴」コースに決定。

発酵温浴の効果を高めるという薬膳茶と、丹生酵素(植物性発酵食)という、体に良さげなアイテムをいただき、体を整えていきます。
飲料水のボトル、浴室で着用する紙の下着、タオルなどが入った入浴セットを受け取り、ロッカールームへ。

さすが女性専用サロン。メイク落としや化粧水、ドライヤーにヘアアイロンまで、必要なものが全部そろっています。これなら仕事帰りや、用事の合間でもサクッと来れますね。
さっそく着替えを済ませ、メイクをオフ。お水を持ったら準備完了です。

3.じんわりポカポカ発酵温浴体験!

発酵温浴ルームには、3台の浴槽が並んでいます。室内はほんのり温かいくらいの温度。てっきりサウナのような、ものすごい熱気を想像していたので、ひと安心。
真夏は外気の影響で室内も暑くなるそうですが、適度に換気をして、苦しくならないように調整しているのだそう。

ほかほかとした湯気がたつ温浴ルーム

「発酵温浴」は、電気やガスを使わず、自然に発生する「発酵熱」のみを利用した温浴のこと。こちらのnifuさんでは、ヒノキパウダー(ヒノキのおがくず)とヒノキの葉に、米ぬかを混ぜた独自配合パウダーを発酵させています。

発酵したヒノキパウダーからは、70〜80℃の熱が発生します。それだけ聞くと「そんな熱い中に入るのは耐えられないかも……」と不安になりますが、お湯と比べて熱伝導率が低いため、体感温度は40℃前後と、お風呂の入浴とさほど変わりません。

自然発酵の熱で全身をじんわりと温めていくため、水圧のかかる普段の入浴よりも体に負荷がかかりにくく、体の芯から温まるのが特徴です。

しっとり、さらさら、ふわふわなヒノキパウダー

浴槽に足を踏み入れてみると、ふわふわの感触に、思わず「おお!」。寝転んでみると、やわらかな感触とじんわりと伝わってくる心地よい温かさに、またもや「うわ!」。これは気持ちがいい!
スタッフの方が、足元からヒノキパウダーをこんもりと乗せ始め、あっという間に砂風呂状態に。

ふわふわの寝心地と、下からも上からも来る程よい温かさ。パウダーの適度な重みも体に心地よく、手足もゆったりと伸ばせるので、普段のお風呂とは全く違う脱力感!

「熱さはいかがですか?」と、スタッフの方がこまめに声をかけてくれるので、不安感もゼロ。好みに合わせて、熱さを調節してくれます。
このポカポカの温かさが、発酵(徴生物の力)だけで発生しているとは!
我慢するような熱さではないので、サウナが苦手、長風呂が苦手という人にもおすすめです。

4.免疫力向上、美肌、体質改善など女性にうれしい効果

「発酵温浴」は、体を深部から温めることで、血流、リンパの流れを促します。さらに胃腸の動きも促され、排泄機能の向上や腸内細菌のバランスを整えることにもつながるそう。

継続的に利用することで、基礎代謝、基礎体温の向上、腸内環境の改善、ひいては免疫力の向上や美肌効果も期待でき、根本的な体質改善に役立つとのこと。なんて良いこと尽くし!

わたしが受けたメニューは仰向けで寝る形でしたが、うつ伏せ寝で行うメニューは下腹部や下半身が温まりやすいので、生理痛など婦人科系に悩みを持っている方に人気なのだとか。

「発酵」のメンテナンスは閉店後に毎日行っていて、翌朝が一番温度の高い状態に。熱いのが好きな常連さんは、この朝の時間を狙ってくるそう(!)。みなさんそれぞれの形で、「発酵温浴」を楽しまれているんですね。

5.ヒノキ?発酵?温浴時の香りは

温浴ルームは、清涼感のある「ヒノキ」の香りではなく、「発酵」や「米ぬか」の香りでしょうか。独特の香りがしますが、自然由来のもので満たされた空間といった感じで、とても心地よく過ごすことができました。

ヒノキのパウダーは定期的に入れ替えをしていて、新しいパウダーを入れた時が一番ヒノキの香りが強く、発酵が進むにつれて香りも変化していくのだそう。

ヒノキパウダーは、奈良県吉野町にある自社製材所で製造したもの。製材時に出る挽粉や放置林の間伐材、林地残材などを利用して、パウダー状に加工しています。

発酵温浴としてわたしたちの美容や健康に役立てられたあとは、再びスタッフの手で農地へと戻し、野菜を育てる堆肥や畜舎での敷料として再利用しているのだそう。
ただ「使う」だけでなく、自然との関わりや、“循環” を考えられた取り組みになっているのですね。

わたしも自然の恵みに感謝しつつ、最後までしっかりと堪能させていただきます!

水分補給も忘れずに

さて、15分の温浴体験が終了!
「発酵温浴」は​​お風呂の入浴と違い、毛穴や汗腺を塞がない状態でパウダーに包まれるため、短時間で大量に発汗することが特徴。わたしの額にも汗がびっしり!

浴槽から直結したシャワールームでパウダーを洗い流し、館内着に着替えたら休憩室でクールダウン。水分をしっかり取り、梅干しと塩昆布で塩分を補給します。

この梅干しがまた絶品!体に染み渡ります。

温浴時間が15分と、少し物足りなさを感じていたものの、あなどるなかれ。あとからあとから汗が吹き出してきました。これが「ニ次発汗効果」。

「お肌の調子がよくなっているので、今日はボディソープを使わないことをおすすめします。」
と言われた通り、米ぬかの効果なのか、体があたたまったからか、肌がしっとりなめらか!これはリピーターがつくのも納得です。

今回の体験は、受付から退出までトータル75分ほど。
来店前は手足の冷え切っていた編集部も、体の芯からぽかぽかに!適度な疲労感も手伝って、その日の夜はぐっすりと眠りにつくことができました。
通年利用客は多いそうですが、冬の時期は特に常連のお客様が多く、週末は予約がいっぱいになることも。
冷えや疲れに限らず、毎日がんばる自分へのご褒美にもぴったり!至福のふわふわポカポカ体験をぜひお試しください♪

<取材協力>
発酵温浴nifu
吉祥寺店
東京都武蔵野市吉祥寺本町2丁目10−10 Faroビル 4F

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