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夏の終わりにやってくる!「秋バテ」をアロマで解消

猛暑の夏が落ち着き、過ごしやすい季節がやってきたのに、体はだるくて心はモヤモヤ……。この不調は、季節の変わり目に起こりやすい「秋バテ」と呼ばれます。
普段より体調が優れないと感じたら、アロマの力を借りてみませんか?

1.「秋バテ」の主な原因と症状

夏から秋にかけて起こる不調の主な原因は、「自律神経の乱れ」です。

自律神経は「交感神経」と「副交感神経」の2つに分かれており、交感神経は体を活発に動かす時に、副交感神経は体を休息させる時に働きます。
血圧や脈拍、胃腸の働きなどは、この2つがバランスを保つことによって機能しています。

体内の活動を維持する自律神経のバランスが何らかの原因で乱れることで、私たちの体にはあらゆる不調が現れてくるのです。
主な症状としては、疲労倦怠感、食欲不振、やる気・集中力の低下、不眠などが挙げられます。

夏から秋にかけて自律神経が乱れる原因は、主に以下の3つが考えられます。

⚫︎気温・気圧の変化
秋は、夏に比べて気温の変化が大きく、一日の中でも朝晩と日中の寒暖差が大きくなる傾向にあります。また、台風や秋雨前線などにより、気圧も変化しやすい季節です。
これらの変化に体が対応できず、自律神経のバランスが乱れてしまいます。

⚫︎冷房などによる夏冷え
夏に冷房の効いた室内から外の暑い環境へ出ると気温差を瞬時に感じますが、私たちが思っている以上に体はこの気温差をストレスと感じます。
さらに、冷たい飲み物・食べ物を中心とした生活を続けていると、内臓から体を冷やすことになり、胃腸の機能が低下、体の不調にもつながってしまいます。

⚫︎夏の疲れの蓄積
室内外の寒暖差、湯船に浸からずシャワー浴のみ、運動不足、熱帯夜による睡眠不足などによって、「夏の疲れ」は体に蓄積されてしまいます。
この疲れを秋まで持ち越すことで、秋バテが起こりやすくなります。

<秋バテの主な症状>
☑︎慢性的なダルさ
☑︎疲れやすい
☑︎頭痛
☑︎イライラ
☑︎肩こり
☑︎食欲不振
☑︎胃もたれ
☑︎不眠
☑︎便秘・下痢

上記の症状にひとつでも当てはまったら、「秋バテ」の可能性大。少しでも不調を感じたら無理はせず、体を休ませることが大切です。

2.秋バテ対策におすすめ!リラックスできるアロマ3選

ここでは秋の不調の改善に効果が期待できるアロマを3つご紹介していきます。キーワードは「リラックス」。アロマで全身をリラックスさせて整えていきましょう。

⚫︎ラベンダー
アロマの中でも人気が高く、初心者さんにも扱いやすいラベンダー。「ハーブの女王」とも呼ばれていて、フレッシュでフローラル感のある爽やかな香りが特徴です。
「洗う」という意味のラテン語<lavo>から名付けられたと言われており、その名の通り、疲れやストレスで乱れた心を洗い流し、落ち着きをもたらしてくれる香りです。

<期待できる効果>
心を落ち着かせる、ストレス緩和、不眠改善、頭痛・月経痛の緩和 など

⚫︎ネロリ
「オレンジフラワー」とも呼ばれるネロリは、ミカン科のビターオレンジの花から採れるアロマ。柑橘ならではの爽やかさと、花のフローラルさを併せ持った上品な香りが特徴です。
心をほぐしながらも前向きにしてくれる香りで、「天然の精神安定剤」とも言われるほど。

<期待できる効果>
ストレス緩和、気分を前向きにしてくれる、胃腸の働き改善、ストレス性便秘・下痢の緩和 など

⚫︎サンダルウッド
サンダルウッドは「白檀(びゃくだん)」の名前で日本でも馴染みがあり、お香にも使われています。ウッディでエキゾチックな香りが特徴的。心を鎮めてくれることから、インドの寺院では瞑想の時などに用いられているそう。

<期待できる効果>
神経の興奮を落ち着かせる、頭痛緩和、ストレス軽減、冷え・むくみの改善 など

3.編集部おすすめアロマ活用法

編集部がおすすめする、アロマを活用したリラックス方法をご紹介します。
「なんとなくやる気が出ない」「体がだるい」などの不調を感じたら、アロマを使ってゆったりした時間を過ごしてみませんか。

おすすめアロマ活用法①アロマバス
38℃くらいのお湯にアロマを数滴(5滴まで)垂らし、よく混ぜてから全身浴をします。
ゆったりした気分で、20分ほど浸かるのがおすすめ。

おすすめアロマ活用法②アロママッサージ
ホホバオイルなどのキャリアオイルにアロマを混ぜて、気になるところを優しくマッサージします。
※詳しい作り方・アロマの選び方はこちらの記事をご覧ください。

おすすめアロマ活用法③アロマスプレー
香りのするスプレーを空間に噴霧するだけで、気分がすっきりします。気持ちを切り替えたい時にも◎
※詳しい作り方はこちらの記事をご覧ください。

皮膚の弱い方や敏感な方は、アロマバス、アロママッサージをする前に専門医と相談しましょう。

4.体の内側からもっとリラックスを。「ハーブティー」のススメ

さらにリラックスを深めたい方は、香りと風味でゆったりした気分になれる「ハーブティー」を取り入れてみましょう。
ハーブティーの中でも、特にリラックス効果が期待できる「ジャーマンカモミール」は、りんごを思わせるような風味で比較的飲みやすいハーブティー。心と体をリラックスさせてくれます。

コンビニやスーパーなどでも手軽に買える「ルイボス」も、リラックス効果が期待できるハーブティーです。ストレスや不眠で悩んでいる方には特におすすめ。ノンカフェインなので、夜に飲めるのも嬉しいポイントです。

甘さと酸味が特徴的な「ハイビスカス」もリラックスに最適です。この酸味は、豊富に含まれたクエン酸やリンゴ酸によるもので、疲労回復する働きがあります。
ローズヒップ」も、酸味が効いたハーブティー。ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれていて、疲労回復にはもちろん、美肌やアンチエイジングにも効果的。酸味が苦手な方はハチミツを混ぜると飲みやすくなりますよ。

いかがでしたか?
何となく体や心に違和感を感じたら、それは「秋バテ」のサインかもしれません。アロマを取り入れてリラックスする時間をしっかりと確保してあげましょう。
規則正しい生活や、十分な睡眠時間も秋バテ対策に効果的です。夏を思いっきり楽しんだあとは、セルフケアに意識を向けて、心地よく秋を過ごしてみませんか。

参考サイト
大正製薬
【医師監修】その症状、秋バテかも!? 原因や対策、解消法などをご紹介 – 漢方ブログ – 漢方通信 – ツムラの一般向け製品サイト
アリナミン製薬株式会社/健康サイト 

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