香りと旅して

暮らし

日焼けしたお肌に!アロマの力でアフターケア

夏になると気になる「日焼け」。しっかり対策をしていても気がついたら焼けていた….なんてことも。
日焼けのアフターケアは色々ありますが、ここでは精油(エッセンシャルオイル)を用いた方法をご紹介。自然の恵みを借りて、夏の肌トラブルを解消していきましょう。

1.日焼けはなぜ起こる?

日焼けとは、紫外線によって引き起こされる皮膚の炎症や色素沈着のことをさし、紫外線を浴びる時間が長いと肌や髪はダメージを受けます。ダメージを修復する時に炎症が起こるため、皮膚が赤くなり、ピリピリ・ヒリヒリと痛みを感じるのです。

赤くなった日焼けは2〜3日後には治まり、黒く日焼けした状態が数週間〜数ヶ月続きます。

紫外線に当たった数時間後から肌が赤くなる状態を「サンバーン」、肌の赤みが消え、黒色色素のメラニンが多く生成されて肌が黒くなる状態を「サンタン」といいます。

皮膚は、およそ28〜48日間で周期的に新しく生まれ変わっています。
しかし、日焼けなどの外的な要因で皮膚の表面(表皮)がダメージを受けると、その周期が乱れます。紫外線によってダメージを受けた表皮を修復しようと新しい肌を作るのが早まるために、表皮の皮が剥けてしまうのです。

皮がめくれてくると、気になってつい指で取りたくなってしまいますが、無理に剥がすのはNG。皮の下で作られている新しい表皮も、一緒にめくれてしまう可能性があります。
新しい皮膚はさまざまな刺激に敏感で傷つきやすいので、自然に剥がれるまで待ちましょう。

2.日焼け後に必要なケア

サンバーンは、肌が「火傷」を負った状態です。
サンバーンを引き起こす紫外線(UVB)は、肌細胞内の遺伝子を傷つけたり、肌トラブルやシミ・しわ・たるみの原因などにつながります。

日焼けをしてしまったら、冷やすことがとにかく大切。皮膚の水分も抜けているので、保湿も忘れずに行いましょう。
さらに、皮膚の炎症を鎮める働きや、肌の乾燥などに効果のある精油(エッセンシャルオイル)の活用も◎次の項目では、日焼け後の肌におすすめの精油をご紹介していきます。

3.日焼け後におすすめの精油

日焼け後の肌には、①抗炎症作用があるもの②熱を鎮めて保湿作用があるもの③皮膚再生作用があるもの、が効果的。ここでは代表的な4種の精油をご紹介します。

ーラベンダー

アロマテラピーの中でも代表的な香りであるラベンダー。万能精油とも言われ、フローラルな香りでリラックス効果があるとして人気です。
ラベンダーには美容効果もあり、日焼けによる炎症を鎮め、肌細胞を活性化させてくれます。

ーローマンカモミール

甘くほのかにフルーティな香りがするローマンカモミール。抗炎症作用、保湿作用があるため、日焼けによる肌荒れの改善に効果が期待できます。また、神経をリラックスさせてくれるため、緊張や不眠にも効果的。

ーフランキンセンス

「若返りのオイル」とも呼ばれるフランキンセンスは、ウッディでスパイシーな香り。抗炎症作用があるため、日焼けによる乾燥、肌荒れなどの皮膚トラブルに効果的。
その他、エイジングケア効果が期待できるとされ、古くからスキンケアに重宝されています。

ーパルマローザ

フローラルで爽やかな香りが特徴のパルマローザ。美容効果の高いローズにも含まれている「ゲラニオール」という成分が、スキンケアに優れた効果を発揮します。肌の水分バランスを調整してくれるので、日焼けでダメージを受けた肌のケアにおすすめ。

4.使い方とキャリアオイル

精油(エッセンシャルオイル)は、植物から抽出された100%天然の芳香成分。濃度が濃いため、直接肌につけると皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。肌に使用する場合には、必ず植物油などのキャリアオイルで希釈してから使いましょう。

ー化粧水
日焼けをして赤くなった肌は、冷やして保湿することが大切。
清潔なスプレー容器にグリセリンとお好みの精油を加えて混ぜ、フローラルウォーターを注いで攪拌させた「日焼け用化粧水」を、肌にたっぷりとスプレーしていきましょう。
50mLの化粧水を作る場合:
グリセリン5mL、フローラルウォーター45mL。
※精油を初めて肌に使う場合には1滴にしましょう。

ートリートメントオイル
炎症が落ち着いた肌には、トリートメントがおすすめ。
キャリアオイルに精油を加え、よく混ぜ合わせたら遮光瓶に詰め替えます。手のひらに取って馴染ませたら、日焼けした肌に浸透するように優しく広げていきましょう。
肌を乾燥させないよう、一日に何度も塗布して保湿してください。

日焼け後の肌におすすめのキャリアオイルは、酸化しにくく、炎症を抑える効果があるものが◎。酸化しやすいものは、かえって日焼けを促進させてしまいます。
おすすめは、アーモンド油、オリーブ油、ココナッツ油、セサミ油、ヘーゼルナッツ油、ホホバ油など。

<ご注意>
・精油の濃度は1%未満。濃いとお肌を刺激するなどトラブルになるので、きちんと守りましょう。
・精油1滴はおよそ0.05mLです。
・少しでも肌に違和感を感じたら使用を中止してください。
・作った化粧水やトリートメントオイルは、直射日光が当たらない涼しい場所で保管し、1か月以内に使い切ってください。
・妊娠中、敏感肌の方は使用はお控えください。
▶️油の正しい選び方&楽しみ方」はこちらから

精油で外側からケアをする他、シミの原因になる活性酸素やメラニンの生成を防ぐ、ビタミンC、E、
βカロテンなどの栄養素を積極的に補給することも心がけてみてくださいね。

いかがでしたか?
本格的な夏が来ると、紫外線量もピークを迎えます。屋外だけでなく、屋内でも紫外線の影響を受けるので、しっかりとした日焼け対策が大切です。
日焼けをしてしまったら、お肌の様子に合わせたアフターケアをお忘れなく。心地よい香りも感じられる精油を活用して、心も体も健やかな夏を過ごしましょう。

参考サイト
大正製薬
日焼けにおすすめのアロマテラピー | HERB GARDEN(ハーブガーデン)
日焼けで皮がむけるのはなぜ?理由とアフターケアの方法を解説 | ヒフノコトサイト/田辺三菱製薬

関連記事

暮らし
季節の香り「春の香り」
暮らし
ネコの気になるニオイ
TO TOPTOPに戻る