アロマを取り入れて質の良い眠りにつこう
季節の変わり目は何かと体調を崩しやすい時期。毎日を元気に過ごすためにも良質な睡眠は必要不可欠。しかし、ついつい睡眠時間を削ってしまったり、たっぷり寝ても疲れが取れた気がしない、そう感じている人も少なくないはず。そんな時、ぜひ活用していただきたいのが “アロマ” です。
今回はベッドサイドにおすすめの香りと、取り入れ方をご紹介します。
1.睡眠の質を上げるには”リラックス”がカギ
睡眠には、体を休ませるだけでなく脳を休ませて疲れを取り除き、ストレスをリセットする役割があります。
ぐっすり眠っていてもその質が違えば、睡眠による効果も大きく異なってきます。
起きた時に歯が痛む、寝ているときに悪夢をよく見る、寝相が悪い、といった症状がある人は睡眠の質が低下しているかも。
ストレスフルな毎日が続き、「疲れが取れない」「イライラしてしまう」「眠りが浅い」と感じている場合には、脳が疲れていたり、自律神経が乱れている可能性があります。
2.アロマと睡眠の関係
香りを感じる「嗅覚」は五感の中で唯一、直接脳伝達される感覚器。見たり聞いたりする情報とは異なり、香りは脳内の本能的な情動や記憶を司どる部分(大脳辺縁系)に働きかけます。
香りを嗅いで昔のことを思い出したりするのはこのためです。
さらに香りは、自律神経やホルモンのバランスを司る部分(視床下部)にも直接影響を与えます。
アロマの香りが視床下部に直接働きかけることで、自律神経のバランスが整い、副交感神経が優位になります。それにより、体の緊張がほぐれ、気持ちが落ち着いたり、心身ともにリラックスした状態に。アロマはさまざまな種類があり、香りによって期待できる効果も異なります。
今回は、リラックスできる代表的なアロマの香り4種類をご紹介します。
3.良質な睡眠におすすめのアロマ4選
ラベンダー
数あるアロマの中でも人気の高いラベンダーは、リラックス効果が期待できます。
ラベンダーなどのフローラル系の香りは、緊張やストレスの緩和、イライラの抑制にも役立ちます。
ラベンダーの香りを用いた睡眠は、香りのない場合よりも “深い眠り” の時間が長くなるという実験結果も出ているそう。
頭が冴えて眠れない人におすすめです。
ベルガモット
柑橘系のフルーティな香りが特徴のベルガモットは、緊張や不安感を取り除き、ゆったりとした気持ちへと導いてくれます。紅茶の香り付けとしても用いられることがあります。
不規則な生活などで寝つきが悪い人におすすめです。
サンダルウッド
ウッディで甘くエキゾチックな香りが特徴のサンダルウッドは、お香にも使われるほど日本でも馴染みのあるアロマ。
頭痛などで過敏になった神経系を鎮めたり、不安な気持ちを落ち着かせてくれる効果があります。
布団に入ってもなかなか寝付けない人におすすめです。
ヒノキ
清々しく、木の温かみを感じるヒノキもまた日本人には馴染みの深い香り。ヒノキに含まれる芳香成分の1種であるセドロールには鎮静作用があり、リラックス効果が期待できます。
ストレスや疲れで苛立っている心を鎮め、安眠へと導きます。ぐっすりと快眠したい人におすすめです。
4.おすすめの使い方
アロマを楽しむ際に使うエッセンシャルオイル(精油)は、一般的にディフューザーやストーンに垂らして使用しますが、ここではより香りを楽しめる使用方法をご紹介します。
ルームミスト
【材料】
・無水エタノール5mL
・精油8〜10滴
・精製水45mL
・保存容器(アルコール対応のものが◎)
容器に材料と水を入れ、よく混ぜ合わせて使用します。寝室にひと吹きすれば、心地よい香りが広がります。
お部屋のライトを間接照明などで少し暗めにし、ストレッチやつぼ押しをしたり、ゆったりと過ごしてみましょう。
アロマバーム
【材料】
・ワセリン10g
・精油2滴
・竹串もしくは爪楊枝
・保存容器
消毒した保存容器にワセリンと精油を入れ、竹串などで混ぜ合わせて使用します。お風呂上がりなどに指先で少量取り、胸元に塗ってみましょう。
顔周りに近い部位に塗ることで、布団に入った時にも香りを感じやすくなります。
※赤み・痒みが生じないか腕でパッチテストをしてからご使用ください。
※直射日光や高温多湿での保管は避け、1カ月を目安に使い切ってください。
※お子様が使用する場合には、精油は1滴にしてください。
ボディオイル
【材料】
・植物油10mL(ホホバ油やスイートアーモンド油がおすすめ)
・精油2滴
植物油に精油を混ぜ合わせて使用します。なでるように全身に塗布すれば、香りによるリラックスの他、保湿効果も期待できます。残ったオイルは他の容器へ移し替え、1ヶ月を目安に使い切ってください。
いかがでしたか。
リラックス効果をもたらし、良質な睡眠へとサポートしてくれるアロマを活用することで、日々心地よい眠りにつくことができます。
体調や季節によって不眠の症状や心地よいと感じる香りも変わってきますので、ご自身の体調に合わせながら取り入れてみてくださいね。