香りと旅して

香り

あなたの好きな香りは何系?

香りは種類や成分によって私たちに与える影響もそれぞれ異なり、タイプによってグループ分けされています。
精油を単体で楽しむときもブレンドして使うときも、香りの系統と特徴を知っていると香りを探すときの指標にもなるので、ぜひ参考にしてみてください。

香りの7つの系統

1.フローラル系

花びらや花の茎から抽出される、甘く華やかな印象の香りです。
フローラル系の精油は気持ちを引き立て、癒しやリラックス、安心感を与えてくれるので、ストレス軽減や不安感軽減などにおすすめです。

<フローラル系の精油>
ローズ、ラベンダー、ジャスミン、ネロリ、ゼラニウムなど

2.柑橘系

オレンジなどの柑橘類の果皮から抽出され、さっぱりとした酸味を感じるフレッシュな香りです。
柑橘系の精油はリフレッシュや明るい気持ちにしてくれる効果があります。
他の香りグループに比べて酸化が早いので、新鮮なうちに使用しましょう。

<柑橘系の精油>
オレンジ、レモン、グレープフルーツ、マンダリン、レモングラスなど

3.樹木(ウッディ)系

まるで森林の中にいるような木の温もりが感じられる香りで、樹木の木部、葉、樹皮などから抽出される精油のグループです。
樹木系の精油は種類が多く、熱帯地方からアラスカなど世界各地の木々から採取されます。
殺菌力があり、抗感染作用にも優れています。また、気分が落ち着いたり、リフレッシュさせてくれる効果もあります。

<樹木系の精油>
ヒノキ、シダーウッド、ユーカリ、ティートゥリーなど

4.スパイス系

料理にも使われる香辛料で、すっきりとしたスパイシーな香りです。
主に熱帯地方に生育する芳香性の種子、果実、茎根、樹皮などから採取されます。
刺激が強く、消化器官を活性化してくれる働きがあり、夏は発汗、冬は体を温める作用が期待できます。

<スパイス系の精油>
コリアンダー、シナモン、ジンジャー、カルダモン、クローブなど

5.ハーブ系

民間薬として古来から使われているものも多く、草原を思わせるようなさわやかな印象の香りです。
葉や種子、花、根などから抽出され、アロマ以外にも葉をお湯で蒸らしたハーブティーとしても親しまれています。
ハーブ系の精油は鎮静作用、活性化作用、風邪予防、消化促進など、様々な効果が期待できます。

<ハーブ系の精油>
ペパーミント、ローズマリー、タイム、バジル、月桃など

6.オリエンタル系

甘みと静けさが同居する、個性的でエキゾチックな香りが特徴です。
中東や東南アジアに生育する植物から抽出される香りのグループで、心を鎮めてくれる効果があります。

<オリエンタル系の精油>
サンダルウッド、イランイラン、ロータス、パチュリ、ベチバーなど

7.樹脂(レジン)系

木の樹脂から抽出される、甘くずっしりとした奥深い印象の香りのグループです。
樹脂から摂れる精油は、樹木の部位によって性質が異なるため様々な方法で抽出され、香りや質感も大きく変わっていきます。
スキンケアや呼吸器系の障害の緩和に効果的です。

<樹脂系の精油>
フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラなど

8.香りの相関図

精油を自分でブレンドする際には、同じ系統のグループ内で組み合わせるか、相関図で隣り合ったグループをブレンドすると相性が良いとされています。

もちろん、作用や効能、直感で好きな香りを選んで、ブレンドしても問題はありません。
これとこれを混ぜてはいけない、という決まりはないので、あなた自身が心地よいと感じる香りや組み合わせを探しながら、香りとの出会いを楽しみましょう。

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