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冷えに効くアロマで心も体もぽかぽかに!

末端冷え性や内臓冷えなど、冷えに悩む方は少なくありません。特に寒い季節は、血流が滞りやすくなり、体調を崩す原因にもつながります。
冷え対策には、「体を冷やさず温めること」が最も大切ですが、「アロマ」にも体を温めるサポートをしてくれるものがあります。香りの力を借りて、心も体もリラックスしながら冷えを改善してみませんか?

1.冷えに効くアロマの仕組み

アロマテラピーは、香りを楽しむリラクゼーションだけでなく、冷え対策としての効果も期待されています。嗅覚を通じた脳への働きかけに加え、精油成分の直接的な身体作用の両面から冷えを改善してくれるのです。

例えば、ジンジャーやシナモンのような血流をよくする精油は、体温を上げる「温熱効果」が期待でき、末端冷え性や内臓冷え性に効果的。また、ラベンダーやローズマリー、グレープフルーツなど気の巡りをよくする精油は、心の緊張をほぐしながら体全体の冷えを改善します。

このように、アロマは嗅覚と体への直接的な作用を通じて冷え性の原因にアプローチします。香りの力を活用し、冷えに負けない健康的な体を目指しましょう。

2.冷え性さんにおすすめの精油と効果

ジンジャー(生姜):体を芯から温め、血行を促進

温かさを感じるスパイシーな香りが特徴的なジンジャーは、心身を活性化する効果が期待できます。血流をよくしたり発汗を促す作用もあるため、体を温めて冷え改善にも◎
冷えによる肩こりや筋肉の強張りも和らげてくれます。

シナモン:特に手足の冷え緩和に効果的

シナモンは甘さとスパイシーさが調和した香りで、リラックス効果も高いアロマです。血流を促進するため、特に末端冷え性でお悩みの方におすすめ。
抗ウイルス作用もあり、冷えが原因で引き起こる風邪や体調不良の予防に効果が期待できます。

ブラックペッパー:筋肉をほぐしながら温熱効果を発揮

力強くスパイシーな香りで、エネルギーを高める効果が期待できます。
ブラックペッパーはシトラス系の精油に多いモノテルペン類の成分を多く含んでおり、血行促進作用が期待できます。
また、鎮痛・鎮静作用も期待できるため、冷えからくる肩こりや腰痛の緩和・予防に役立ちます。

使用上の注意
・これらの精油は、刺激が強い場合があります。直接肌につける場合は、必ずキャリアオイルを使って精油の濃度を1%以下に希釈し、肌への負担をかけないように注意してください。
・妊娠中の方、敏感肌の方は使用を控えるか、専門家に相談することをおすすめします。

3.冷え性改善のアロマ活用方法

冷え性改善に効果的なアロマの活用方法は以下のものがあげられます。
①アロママッサージ

アロママッサージは、香りによるリラックス効果と、皮膚に触れることで得られる効果の両方が期待できます。
マッサージオイルは、ご紹介した精油1〜2種類と、キャリアオイル(ホホバオイルやスイートアーモンドオイルなど)を混ぜ合わせて作ります。その後、冷えの気になる部分をマッサージしていきましょう。

手や足先の冷えに:オイルを塗布したら、指先から心臓に向かってゆっくりとマッサージしていきます。足の裏や手のひらを軽く揉むようにするとさらに血行が良くなります。

お腹周りの冷えに:オイルを適量手に取ったら、時計回りに円を描くように優しくマッサージしていきます。内臓冷えの改善に効果が期待できます。

マッサージは入浴後や就寝前に行うとより効果的。終わったら、靴下を履いたり、ブランケットを羽織ったりして体が冷えないようにケアしましょう。

②アロマバス

アロマバスは、入浴に香りを加えるだけでなく、血流促進・リラックス効果・肌のケアなどのメリットが期待できます。
精油を直接湯船に入れると肌を刺激する場合があるので、キャリアオイルおおさじ1に精油を3〜5滴ほど混ぜてからお湯に加えていきましょう。

冷え対策には、38〜40℃程度のぬるめのお湯がおすすめ。15〜20分ほどゆっくり浸かると、体の芯からポカポカしてきます。香りを深く吸い込みながら心も体も温めていきましょう。
入浴後は体を冷やさないように、すぐにバスタオルで拭き、靴下や温かい服を着て保温してください。

③湿布浴

湿布浴は、濡らした布を体に貼る手法のこと。冷えからくる肩こりや腰痛、生理痛などが気になる場合に効果的です。
洗面器にお湯を張り、精油を1〜2滴垂らしたら、タオルや手ぬぐいを二つ折りにし、中央部分をたるませてお湯をすくい取るように付着させます。
精油がついた面が内側になるようにたたみ直して絞ったら、冷えが気になる部分に当てていきましょう。
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精油は水に溶けにくい性質を持っているため、皮膚に直接触れないように注意しましょう。また、皮膚の薄い場所や粘膜(目、口、鼻)への使用は控えてください。
もしついてしまったら流水で洗い流し、気になる場合は専門医に相談してください。

4.”アロマ×ライフスタイル”で冷え対策を強化!

ご紹介したアロマの活用法にプラスして、ライフスタイルを見直して冷え対策をさらに高めていきましょう。
日常的に温かいハーブティーやスープを摂取したり、毎日軽いストレッチを取り入れることで、冷え性改善に相乗効果を生み出します。
カモミールやローズマリーなどのハーブティーは、血行促進や発汗作用が期待できます。自律神経の乱れからくる冷えや、生理痛、PMS(月経前症候群)などにも効果的です。

玉ねぎやショウガ、ごぼうなどの野菜は、体の中から冷えを予防してくれるのでスープ作りにおすすめ。また、チーズや、キムチ、味噌などの発酵食品を合わせることで、体の代謝を上げてくれます。
日替わりで色々アレンジして、冷え対策スープを作るのも冬ならではの楽しみになるはずです。

いかがでしたか?
冷えに悩む方にとって、アロマは手軽で効果的な冷え対策になります。血流をよくする精油を日常に取り入れ、体を温める習慣を始めてみませんか?
アロマの力で心と体を整えて、今年の冬を健康的に乗り越えましょう!


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