季節の香り「秋の香り」
皆さんは「季節の香り」を感じたことはありますか?
気温や湿度が変わり、外に出てみると開花している花や植物も変化していることに気がつきます。
今回のテーマは「秋の香り」。
秋に感じる香りの正体や、連想される香りの種類についてみていきましょう。
1.「秋の香り」の正体とは?
夏の暑さが落ち着いて湿度が低くなってくると、カラッとした澄んだ空気に「秋の気配」を感じ始めます。
夏から秋へと季節がうつろう時に感じる香りは、「ウッディーな香り」「重厚感ある香り」「澄んだ空気でもの悲しい香り」など、人それぞれいろいろな表現で表されます。
季節に香りを感じる理由は、以下の項目が考えられます。
・気圧や湿度の変化
・気温の変化による体感の違い
・季節による開花する花の違い
・湿度による土壌の変化
・過去の経験や記憶
季節の香りとは、気温や湿度だけでなく、土地や環境、その人の感受性、過去の経験などによって異なるのです。
2.秋といえばこの香り!
秋の香りといえば、何が思い浮かびますか?
ここでは、一度は嗅いだことのある代表的な秋の香りをご紹介します。
金木犀(キンモクセイ)の香り
この香りが街中に漂いはじめると「秋が来たな〜」と感じる人も多いはず。
オレンジ色の小さな花から放たれる豊潤な香りは人々を魅了します。
毎年秋が近づくと、金木犀の香りのフレグランスや香水なども多く出回り、その人気の高さが伺えます。
焼き芋の香り
秋といえばやっぱり「食欲の秋」!
生のままではそこまで香らないサツマイモも、焼くことで甘さと香ばしさのある香りがふわっと広がり、食欲をそそります。
稲刈り後の香り
秋になってお米の収穫が終わると、乾いた藁の香りが風に乗って漂ってきます。
田んぼが近くにある地域では、この香りを嗅ぐと秋の訪れを感じるそう。
銀杏の香り
秋になるとイチョウの葉が色づき、各地でイチョウ並木が見頃を迎えます。
銀杏はイチョウの実が成熟したもの。
独特な香りを放ちますが、銀杏を混ぜて炊いた「銀杏ご飯」はホクホクとしていて、とっても美味しい!
焼いたサンマの香り
さんま=秋刀魚と、秋という漢字が使われていることからも分かるように、秋が旬の魚です。
七輪でこんがりと焼いたさんまの香ばしい香りは、食欲を掻き立てられます。
すだちを少し垂らして、大根おろしと一緒に食べれば、お腹も心も満たされます。
毎年秋になると各地で「さんま祭り」が開催され、炭火で焼いたさんまが大勢の人に振る舞われます。
季節の香りは、その土地によっても様々。
季節の変わり目には、ぜひいろいろな地域に立ち寄って、その土地の香り・空気を五感を使って感じてみて下さい。
今回は、「秋の香り」を特集しましたが、別の記事ではその他の季節の香りについてもご紹介しています。合わせてご覧ください。