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おうちで楽しむ 金木犀の香り

9月から10月にかけて咲く、金木犀の花。
甘くやさしい香りに「秋といえば金木犀!」「毎年この香りが楽しみ!」という方も多いと思います。
そこで今回は、おうちでかんたんに金木犀の香りを楽しむ方法をご紹介。中国ではポピュラーな「桂花茶」の作り方と、金木犀の「モイストポプリ」の作り方の2本をお届けします。

1.金木犀の楽しみ方

金木犀の産地としても有名な中国では、金木犀を「桂花(グイファ/けいか)」と言い、花を摘み取って乾燥させた「桂花茶」や、白ワインに花を漬け込んだお酒「桂花陳酒」、花をシロップで煮たジャム「桂花醤」など、さまざまな方法で金木犀が活用されています。

日本でも秋になると街中に咲く金木犀の香りに癒されたり、季節限定品として金木犀の香水やハンドクリームなどが販売されたりと、「秋を代表する香り」として浸透しています。

甘くやさしい香りで、毎年私たちを楽しませてくれる金木犀。
今年は見るだけ・買うだけではなく、お家でちょっとひと工夫。実際の花を使って、金木犀の香りをもっと楽しんでみませんか?
秋の香りを感じながらの手作業は、ゆったりとした時間を過ごしたい方にもおすすめです。

2.桂花茶(けいかちゃ)

桂花茶とは、金木犀の花を乾燥させたもの。甘く濃厚な金木犀の香りを楽しむことができ、そのままお湯を注いで飲んでも、緑茶や紅茶などの他の茶葉とブレンドして飲むこともできます。
桂花茶の原料は花なので、カフェインを含みません。就寝前にも気にせず飲めるので、夜のリラックスタイムにもおすすめ。
今回は初心者さんでも飲みやすい、ブレンドティーの作り方をご紹介します。

かんたんブレンド・桂花茶の作り方

1. 金木犀の花を摘み取り、茎や枝などを丁寧に取り除く
2. 軽く水で洗い、キッチンペーパーなどの上で水気を切る
3. タッパーや袋の中に、緑茶の茶葉と金木犀の花を「 2 : 1 」の割合で入れ、密閉する
4. 一晩冷蔵庫で寝かせたら「かんたん桂花茶」の完成

飲み方は、緑茶の淹れ方と同じ要領でOK。ブレンドの割合は、お好みで調節してみてくださいね。
桂花茶100%(金木犀の花のみ)で飲む場合には、お砂糖やハチミツで甘さを加えても◯

3.モイストポプリ

金木犀の花は乾燥すると香りがなくなってしまうため、乾燥させない「モイストポプリ」を作ってみましょう。
一般的な「ポプリ」は乾燥させた花にアロマオイルなどで香りを付けた「ドライポプリ」を指しますが、「モイストポプリ」は半乾燥させた花と塩を合わせて香りを付け、熟成させたもの。保存に優れていて、香りの持続性が高いのが特徴です。

モイストポプリの作り方

1. 金木犀の花を摘み取り、茎や枝などを丁寧に取り除く
2. キッチンペーパーなどの上に1時間ほど置き、半乾燥させる
3. 密閉できるビンに粗塩を5mm〜1cmほど敷き、その上に花びらを乗せる。
粗塩と花の分量は 1:1
4. 3 を3〜4段ほど繰り返して層にしていく
5. 最後に粗塩が上になるようにビンに詰めたら密閉し、冷暗所で1ヶ月ほど置いて熟成させる

花を半乾燥させることで残りの水分を塩が吸い込み、香りが凝縮されていきます。綺麗な層を作るには、1段ごとにスプーンやヘラを使って平らにしていくと◯
フタを開ければいつでも金木犀の甘い香りを感じることができ、インテリアとしても楽しめます。香りを楽しんだ後はバスソルトとして使えます。中を混ぜ合わせたら、不織布やティーバッグなどの小袋に入れてお使いください。

香りを楽しむ以外にも、小さくて可憐な金木犀の花びらは、小物作りにもおすすめです。花びらを乾燥させてレジンを使ったアクセサリー作りに活用したり、ハーバリウムに入れるのも可愛いですね。

いかがでしたか?
金木犀の香りが好きな方はぜひ今回のコラムを参考にして、お家でもっと香りを楽しんでみてくださいね。
※自宅に金木犀の木がないという人は、花屋などで切花が売っていることがあるので、そちらをチェックしてみてください。私有地などに咲いている花を勝手に取ることはやめましょう。

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