100均材料でできる!アロマキャンドルの作り方
ふんわり優しい香りと、揺らめく炎が癒し効果抜群の「アロマキャンドル」。
今回はそんなアロマキャンドルの作り方をご紹介。お手持ちの精油(エッセンシャルオイル)と100均の材料だけで、簡単に作ることができますよ。
自分好みのアロマキャンドルを作って、とびきりのリラックスタイムをお過ごしください♪
1.自宅で作れるアロマキャンドルの魅力とは?
日々の暮らしに、癒しと安らぎの時間を与えてくれる「アロマキャンドル」。
火を灯せばふんわり優しい香りがお部屋に広がり、ゆらゆらと揺らめく炎は、見ているだけでも気持ちがほっと和みますよね。
アロマキャンドルは香りの種類も多く、雑貨店などで購入することができますが、精油(エッセンシャルオイル)と100円ショップに売っている材料を使って、自宅で手作りすることもできます。
作り方は「ロウソクを溶かして、香りを加えて、型に入れる」だけというシンプルなもの。自分で作れば費用を抑えることができ、好みの香りで「自分専用」のキャンドルを作ることができます。
ここではアロマキャンドルの基本の作り方に加えて、ドライフラワーを使った「ボタニカルキャンドル」の作り方もご紹介。
香りをブレンドしてみたり、見た目にもこだわってみたりと、いろいろなアレンジができるのも手作りならではの魅力です。
2.アロマキャンドル作りの材料と道具
<材料>
ロウソク(3号) 8本
耐熱ガラス容器
お好みの精油(エッセンシャルオイル)90滴 ※
割り箸 2膳
耐熱ボウル(持ち手・注ぎ口付きがおすすめ)
<道具>
湯煎用の鍋またはフライパン
クッキングシートまたはキッチンペーパー
ふきん
電子温度計(なくても可)
※ 精油の量はロウソクの5%が目安です。
ロウソク8本(約90g)の場合:90g×0.05(5%)÷0.05mL(精油1滴の量)=90滴
3.アロマキャンドル 基本の作り方
①ロウソクを溶かす
湯煎用の鍋にお湯を沸かし、ロウソクをボウルに入れて、湯煎しながら溶かします。
ロウソクは中の芯が切れないように、軽く折ってから入れると溶けやすくなります。ボウルは熱くなるので、持ち手が付いていると◯。注ぎ口もあると便利です。湯煎の温度は80℃くらいが適切です。温度が高すぎると煙が出るので注意してください。
②芯を取り出す
ロウが溶けて透明になったらボウルを湯煎から外し、ふきんの上に置きます。
割り箸で芯を取り出し、ティッシュで周囲を軽く拭いたら、真っ直ぐな状態にしてクッキングシートなどの上に置いて乾かします。キャンドルの芯として使うので、1本あればOK。熱いので注意しましょう。
③香料を入れる
ロウが60℃ほどに冷めたら、好きな精油を加えて、割り箸で混ぜ合わせます。ロウの温度が高いと香りが飛んでしまうため、必ず冷ましてから香料を入れてください。
温度計がない場合は、表面に薄い膜が出来始める頃を目安にしてください。膜が出来るとどんどん固まってしまうので、すばやく作業します。
香りは1種類でも2〜3種類の香りをブレンドしてもOKです。
④容器に入れて冷やす
③のロウをゆっくりとガラス容器に注ぎ入れます。ロウが熱いうちに②で取り出した芯を割り箸で挟み、芯の先が容器の底に着くくらいの長さに調整して容器の中央に固定します。
その状態のまま常温で冷まし、ロウが固まったら芯を1cmほどにカットして、アロマキャンドルの完成です!
ロウを冷ますと中央に凹みができます。気になる場合には追加で③のロウを作り、凹んだ部分に流し入れてください。
ガラス容器の他、紙コップや耐熱のシリコンカップも型として利用できます。冷ましてロウが固まったら、型から取り出し、受け皿に置いて使用してください。
ポイント① ワックス(ロウ)には種類がある
アロマキャンドルの主原料となるワックス(ロウ)には様々な種類があります。
植物由来……ソイワックス、パームワックスなど
動物由来……蜜蝋(ミツロウ)
石油由来……パラフィンワックス、ジェルワックス
ソイワックスはススが出にくく燃焼時間が長い、蜜蝋は消臭効果が期待できるなど、ワックスの種類によって特徴や効果が異なります。
今回は100円ショップで手に入るパラフィンワックス(仏壇用のロウソク)を使用しますが、慣れてきたらいろいろなワックスで試してみてください。
ポイント② 精油はワックスの5%が目安
香料は、植物から抽出された天然成分100%の「精油(エッセンシャルオイル)」を使いましょう。精油はアロマ専門店や雑貨店などで手に入ります。
使用する量は、ワックス(ロウ)の5%を目安にしてください。
強く香らせたいからと量を多く入れてしまうと、芯が目詰まりを起こし、うまく燃焼しないことがあります。
また、精油の種類によって香り立ちが異なります。分量(濃度)を守りながら、お好みで調整してください。
ポイント③ 容器選びのコツ
ワックス(ロウ)を流し入れる容器は、耐熱性のあるガラス容器を選びましょう。
口が狭いものや背が高い形の場合、中に熱がこもって瓶が割れる可能性があります。キャンドル作りには直径が5〜8cmくらいで、あまり背の高くない瓶が適しています。
空き瓶やキャニスターなどの保存容器もOK。底の平らな、安定性のある形を選んでください。
蓋付きであれば、香りの揮発を防いだり、ホコリ除けに役立ちます。
4.香りのブレンドレシピ
アロマキャンドルに使用する精油は、2〜3種類ブレンドしてみると香りに深みが出たり、香りが長持ちします。
ここでは目的別に精油のブレンドレシピをご紹介。精油の割合はお好みで調整してみてください。
<リラックスに>
・ベルガモット2:ラベンダー1:フランキンセンス1
・ラベンダー2:スイートオレンジ1
<リフレッシュに>
・グレープフルーツ2:ユーカリ1
・レモン5:ゼラニウム2:ペパーミント1
5.ドライフラワーを使ったアレンジ方法
基本の作り方をマスターしたら、ドライフラワーを使った「ボタニカルキャンドル」にチャレンジしてみませんか?
まず大小異なる2種類の型を用意します。仕上がりサイズ(大の型)はある程度直径のあるものが◯。写真のキャンドルでは、430mL(大)と205mL(小)の紙コップを使用しています。次に、型の内側に少量のサラダ油を塗ったら、【アロマキャンドル 基本の作り方】で紹介した①〜③までを作成。型の容量よりも多めに作っておきます。
ロウができたら、④の手順のように小さい容器でキャンドルを1つ作ります。この時、ロウは少し残しておきます。
冷まして固まったら型から外し、大きい容器の中央にキャンドルを置きます。
隙間にドライフラワーを詰めていき、キャンドルの高さまで入れ終えたら、残りのロウを再度温め、隙間に流し入れます。
冷ましてしっかりと固まったら、型から外して完成です♪
ぜひ、自分好みのキャンドルを作ってみてくださいね。
ボタニカルキャンドルを綺麗に作るコツ
ロウは冷えると白くなるため、ドライフラワーは色の濃いものや、形がはっきりしているものを入れると綺麗に見えます。また、色味を3色くらいにまとめたり、パーツの配置をあらかじめイメージしてから詰めていくと、見栄え良く仕上げることができますよ。
パーツをはっきり見せたい場合には、出来上がったキャンドルを80℃ほどに温めた③の中に潜らせると、表面のロウが溶けて、パーツが浮き出るようなデザインになります。中級向けなので、ロウの扱いに慣れてきたらお試しください。
6.アロマキャンドルの注意点と楽しみ方
香料は精油(エッセンシャルオイル)を使う
アロマオイルは100円ショップでも手に入りますが、人工的に作られた香料なので、アロマテラピーとしての効果は期待できません。ラベンダーの香りでリラックスしたい、ユーカリの香りでリフレッシュしたいなど、香りによる効果を得たい場合には、精油(エッセンシャルオイル)と記載されたものを選びましょう。
精油の正しい選び方はこちら。
その他、アロマキャンドル用に作られた専用の香料や、市販の香水なども使用することができます。
1回1時間ほど火を灯すと◯
キャンドルの大きさにもよりますが、火を灯す時間は1時間以上、2〜3時間以内が適切とされています。
時間が短いとキャンドルの外側部分が溶け残ってしまうため、最後まで綺麗に使い切れなくなります。逆に時間が長いと全体が溶け出してキャンドルの形が崩れたり、引火する危険があります。
適切な時間を守ると、次回火を灯す際にも気持ちよく使用することができます。時間に余裕を持って、キャンドルとのリラックスタイムを楽しみましょう。
香りを強くしたい時は?
アロマキャンドルの香りを強くしたい場合には、キャンドルの火を一度消し、ワックスが溶けた部分(プール)に精油を2〜3滴垂らしてみましょう。精油は芯にかからないように気をつけてください。
保管方法も香りを保つために大切なポイントです。
直射日光や高温多湿、風が直接当たる場所を避けると、香りや色を長持ちさせることができます。
また、精油の芳香成分は揮発する性質があるため、キャンドルを使わない時は蓋を閉めておきましょう。
容器に入っていないタイプのキャンドルも、長期間使わない場合には箱などに入れて保管しましょう。油分が周囲に付着することがあるので、必ずトレイなどに乗せてから保管するようにしてください。
ボタニカルキャンドルのパーツは燃える?
見た目が美しいボタニカルキャンドルですが、ワックスが溶けた部分にドライフラワーなどのパーツが入ってしまうと、引火する危険があります。キャンドルを自作する場合は、芯から離れた場所に装飾するようにしてください。
また、長時間火を灯しているとワックス全体が溶け出し、パーツが燃えてしまいます。ボタニカルキャンドルに火をつける際は、使用時間を1時間以内にするなど、様子を見ながらお使いください。
就寝時は必ず火を消す
夜のリラックスタイムにアロマキャンドルを使う方も多いと思いますが、火がついたまま寝るのは大変危険です。ガラス容器に入っているものでも、火をつけたままにしておくと思わぬ火事になりかねません。
アロマキャンドルを楽しんだあとは、必ず火を消したことを確認してから眠るようにしてください。
寝落ちすることが多くて心配!という方は、「キャンドルウォーマーランプ」がおすすめです。電気の熱でキャンドルを溶かすため火の始末がいらず、間接照明としても使えます。
材料にこだわってみる
基本の作り方に慣れてきたら、ぜひいろいろな材料を使ってアレンジを楽しんでみてください。
主原料のワックス(ロウ)にも種類があるほか、芯を安定させる座金や色を付ける染料、モールドと呼ばれるキャンドルの型、装飾用のパーツなど、キャンドル作りにはさまざまな材料があります。
「芯」一つとっても、素材や太さに種類があり、キャンドルの炎の大きさに影響します。キャンドル作りは奥が深いので、こだわっていくと新たな世界が広がるかもしれませんね。
材料はキャンドル専門のネットショップなどで購入できるので、気になる方はぜひ一度見てみてください。
いかがでしたか?
自分好みのキャンドルが作れると、おうち時間がもっと豊かに、楽しくなりそうですよね。
火を灯さなくてもインテリアとして楽しんだり、プレゼントにするのもおすすめです。
次のお休みの日に、ぜひチャレンジしてみてください。
参考サイト
【決定版】アロマキャンドルの失敗しない作り方とは?ほどよい香りで作る3つの方法|FANTIST
【簡単に作れる】アロマキャンドルの作り方!材料から映えるアレンジ方法まで徹底解説|FANTIST