サウナ×アロマでととのう週末リラックス
忙しい日常から解放され、心も体もリフレッシュできる “サウナ” 。「サ活」や「サウナー」といった言葉も生まれ、最近ではアロマを取り入れたサウナ施設も話題になっています。そこで今回は、サウナの魅力や基本の入り方をおさらいしながら、アロマを使ったサウナの楽しみ方について詳しくご紹介します。
1.サウナの発祥と基本の入り方
サウナの発祥
サウナは約2000年以上の歴史を持つ、フィンランド発祥の熱気浴です。
冬の日照時間が短く、寒さの厳しいフィンランドでは、サウナは体の疲れを癒す健康法として、また、娯楽やリラクゼーションの場として古くから愛されてきました。
フィンランドではサウナは日常生活の一部であり、公共のサウナ施設が多数あるほか、サウナ室がある一般家庭も珍しくありません。
サウナの基本の入り方
1. 水分補給をする サウナではたくさん汗をかくため、しっかりと水分補給をします
2. 体を清潔にする 周囲へのエチケットと発汗を促すため、頭と体を洗います
3. サウナに入る 体の水分を拭き、6~12分ほどサウナに入ります。無理のない範囲で過ごしましょう
4. 水風呂に入る かけ湯で汗を流し、水風呂で体を冷やします。2分程度が目安です
5. 外気浴(休憩)をする 椅子などで10分程度リラックスします。水分補給を忘れずにしましょう
この流れを2〜3セット繰り返すのが、一般的なサウナの入り方です。
2.日本のサウナブームとサウナ用語
日本のサ活ブーム
1964年の東京オリンピックで、選手村にサウナが作られたことをきっかけに、日本国内でもサウナ施設が多く作られるようになりました。
最近では「サ活」という言葉も定着し、年齢・性別を問わずサウナは広く親しまれるように。リラックスや疲労回復のほか、睡眠の質の向上、美肌といった効果も注目されています。
サウナ施設も進化を遂げていて、内装や設備が充実したラグジュアリーな施設や、一人で入れる個室サウナ、自然の中で楽しむアウトドアサウナなど、多彩なスタイルが登場しています。
「サ活」「サウナー」とは?
「サ活」はサウナ活動の略です。
定期的にサウナに通い、自分なりの楽しみ方を追求するなど、積極的にサウナを楽しむライフスタイルのことを指します。
サ活はSNSやネット記事でも話題になり、専門の雑誌も発行されるなど盛り上がりを見せています。
また、「サウナー」とは、サウナ愛好家のこと。
サウナに対してこだわりを持つ人も多く、自分の好きな温度や湿度、お気に入りのサウナ施設、サウナグッズなど、サウナー同士で情報交換を行っている人もいます。単なるリラックスとしてだけでなく、健康管理や仲間との交流の場としてサウナを楽しむのも特徴です。
「ととのう」ってどういうこと?
「ととのう」とは、サウナ・水風呂・外気浴(休憩)の「温冷交代浴」を繰り返すことで心身がリラックスし、爽快感や幸福感を得られる状態のことをいいます。
サウナの後に感じるこの「ととのう」感覚は、日頃のストレスを解消し、心のリフレッシュにもつながります。
「サウナハット」って何?
「サウナハット」は、サウナ内でかぶる帽子です。高温のサウナでは頭皮や髪にダメージを与えてしまうため、頭部を保護し、体感温度を調整する役割も果たします。
ウールやタオル生地が使用されることが多く、素材によって断熱性や通気性などに特徴があります。また、デザイン性に優れたものも多く、サウナーの間で人気のアイテムとなっています。
3.香りを楽しむサウナの種類
サウナにはリラックスや疲労回復などさまざまな効果がありますが、アロマをプラスすることでさらなるリラクゼーション効果が体験できます。
ここでは、アロマを楽しめるサウナの種類をご紹介します。
ロウリュ
ロウリュは、フィンランド発祥の伝統的なサウナの入浴方法で、ストーブの上で熱せられた石(サウナストーン)に水やアロマ水をかけて蒸気を発生させます。
室温は80℃ほどですが、蒸気が加わることで湿度が上がり、体感温度はさらに上昇。蒸気が肌を包み込み、香りの効果を直接感じられるのが特徴です。
蒸気を発生させた後に、その蒸気をタオルやうちわで仰ぎ、入浴者に熱波を送る「アウフグース」も人気です。こちらはドイツが発祥ですが、日本ではこれを行う人のことを「熱波師」と呼び、熱波師たちの個性や “パフォーマンス” もアウフグースの楽しみの一つとされています。
「キューゲル」と呼ばれる、アロマ水を凍らせた球状の氷も、サウナーの間で話題となっているアイテムです。サウナストーンの上に置くと徐々にアロマ水が溶け出し、空気中にアロマがゆっくりと広がるので、香りを長く楽しむことができます。
ミストサウナ
ミストサウナは、細かい霧状の温水を空気中に噴霧しているサウナです。室温は40〜50℃程度と比較的低めで、湿度はほぼ100%。体に負担が少ないのが特徴です。
ミストサウナにアロマを使うことでさらにリラックス効果が高まります。肌や髪に優しいので、特に乾燥が気になる季節におすすめのサウナです。
スチームサウナ
スチームサウナは、高温の蒸気を使って室内を温めるサウナで、ミストサウナと同じく湿度はほぼ100%。室温は40〜50℃程度と低めなので、サウナ初心者や高温が苦手な方にも利用しやすい環境です。
アロマを加えた蒸気がリラクゼーション効果をさらに高めてくれます。
アウトドアサウナ
アウトドアサウナはその名の通り、自然の中で楽しむサウナで、キャンプ好きな人やサウナビギナーにも人気のアクティビティです。
野外に設置されたサウナを利用したり、自分でサウナを設置する「テントサウナ」を専用の施設で利用する方法があります。
入浴後は水風呂の代わりに、川や湖に入ってクールダウン。外気浴(休憩)も、木々や草花などの香りを感じたり、満点の星空を眺めたりと、非日常的で開放感のある体験ができます。
自分好みの香りを使えるセルフロウリュができる施設もあり、アロマ×森林浴の相乗効果で、より深いリラクゼーション体験をすることができます。
4.アロマの選び方
ロウリュなどのサウナで使用されるアロマにはさまざまな種類があります。自分で選ぶことができる場合には、目的や気分に合わせて選んでみましょう。
リラックスしたいとき : ラベンダー、カモミール、ジャスミン、サンダルウッドなど
リフレッシュしたいとき : ペパーミント、ベルガモット、グレープフルーツ、レモングラスなど
5.サウナ後のケア
サウナで香りを楽しんだ後は、アロマを使ったマッサージでリラックスタイムを延長するのもおすすめです。香りの余韻が長く続き、心地よい時間を過ごすことができます。
いかがでしたか?
サウナとアロマの組み合わせは、リラックス効果をさらに高めてくれる新しい楽しみ方です。施設選びや香りの選び方次第で、自分だけの特別な癒し時間になること間違いなし!
ぜひ今度のお休みには、サウナとアロマの魅力を体感し、心と体をリフレッシュしてみてくださいね。